人とコミュニティと環境の和を結ぶ
オークラ ニッコー ホテルズでは、創業以来、ホテルの公共性を深く認識し、「親切と和」をグループの理念とし、環境との調和、地域との共生、文化振興に取り組んでまいりました。これらの事業活動は、私たちが目指す「地域から愛されるホテル」につながり、また持続可能な社会への実現に貢献するものと考えております。
オークラ東京は、SDGs(持続可能な開発目標)を実践する宿泊施設を認定する「Sakura Quality An ESG Practice」認証制度において、5段階評価のうち4番目のRegenerative「顧客が増える程、地域環境をよりよくする施設」の評価にあたる【4御衣黄ザクラ】を2023年3月17日(金)に取得いたしました。「Sakura Quality An ESG Practice」認証とは、⽶国GSTC(Global Sustainable Tourism Council)より、基準の承認を受けた宿泊施設向けのSDGs認証制度となります。
私どもオークラ東京は、オークラ ニッコー ホテルズのフラッグシップホテルとして、以下のとおりの取り組みを推進しております。
「環境との調和」や「地域との共生」の取り組み
環境にやさしい建物・設備に生まれ変わったオークラ東京
1962年に竣工した本館建物を一旦解体し2019年に全く新しい建物・設備としてホテル運営を再開したオークラ東京は最新のテクノロジーを導入し、環境にやさしいホテル運営が可能になりました。
- ホテル、オフィス、美術館の複合用途施設としてピークタイムに対応した効率的なエネルギー連携。
- 厨房排水およびコージェネレーションシステムの排熱利用。
- BEMS※による設備の最適運転。※Building Energy Management System
- 省エネ機器の積極的な導入。(LED照明、人感センサー付き照明、コンピュータ連動の空調セットバック制御、取り入れ外気と排気の熱交換、空調機の変風量制御など)
- 建物外装にLow-E複層ガラスの採用。
- 井戸水の活用、雨水・厨房排水・プール排水を中水として再利用。
- 内装などの木材は国産および間伐材の積極的に利用。
- 2023年度CO₂排出量 12,780t-CO₂ ※建替前(2014年度)比 44%減
プラスチックごみ削減とリサイクルを推進
- ストロー、グラスキャップ、テイクアウト用フォーク・ナイフなどをプラスチック製から紙製、木製へ切り替え。
- 連泊のお客様からシーツ・タオル交換の要・不要の要望を個々に対応。
- 使用したシャンプー・リンスなどのアメニティー類のお持ち帰りを推奨。
- 紙製の客室カードキーホルダーをリサイクルし、アメニティー包装の紙箱として再利用。
- 客室内ダストボックスのポリ袋に、石灰石を25%含み、従来の石油由来プラスチック製ポリ袋と比較して石油由来樹脂使用量を最大34%削減した製品を採用。
- 従業員一丸となって紙のリサイクル、パンフレットおよび紙使用量の削減、再生紙利用の拡大。
地域に憩いと緑を、緑化政策
- 敷地面積の半分に相当する公園緑地の整備。敷地面積25,500㎡に対し12,800㎡の緑地を確保。
- 風の流れを考慮した樹木選定・配置、配棟計画。
- 高木400本、中木1,100本、低木51,000株とバラエティーに富んだ構成により効果的なクールスポットを創出。風を遮らない配棟計画とクールスポットを経由した風の道を確保。
食材をあつかう事業者として
- 指定牧場で飼育された但馬系の雌牛を一頭買いし、「オークラ牛」として館内レストランで提供。無駄のない部位の使用と透明性のある生産工程管理により、持続的生産を支援。
- 食品廃棄物削減のため、厨芥処理にあたり、運ばず、燃やさず、ホテル内で水と炭酸ガスに分解する生ごみ処理機を活用。
- 館内一部レストラン、客室内ミニバーにおいて国際フェアトレード認証を取得したコーヒーを提供。館内一部宴会場においてレインフォレスト・アライアンス認証を受けた農園の品種をブレンドしたコーヒーを提供。
「文化振興」の取り組み
日本の伝統工芸品の展示(匠 of Japan)(2019年~)
- 客室フロア廊下壁面100ヵ所に47都道府県の伝統的工芸品を展示
メセナ活動収益による助成
- 文化・芸術の具体的な活動への寄付や収益金による助成
The Okura Tokyo Cultural Fund (2017年~)