ホテルオークラ音楽賞は、近年めざましい活躍をされ、さらに将来が嘱望される音楽家を支援・育成するための奨励制度です。この度、厳選な選考により、第21回ホテルオークラ音楽賞の受賞者を藤田真央さん(ピアノ)と服部百音さん(ヴァイオリン)に決定いたしました。

第21回ホテルオークラ音楽賞 授賞式開催のご報告

新型コロナウイルス感染症の影響で開催を見送らせていただきました授賞式を、去る8月7日(金)にThe Okura Tokyo宴会場にて執り行いました。 選考委員長の株式会社ホテルオークラ東京 代表取締役社長 成瀬正治より、トロフィーと副賞のThe Okura Tokyo オークラ プレステージタワー スイートルーム ペア宿泊券を贈呈いたしました。

受賞者と選考委員による記念撮影

受賞者

■藤田 真央(ピアノ)

©EIICHI IKEDA

2019年6月チャイコフスキー国際コンクールで第2位入賞。2017年弱冠18歳で第27回クララ・ハスキル国際ピアノ・コンクール優勝。併せて「青年批評家賞」「聴衆賞」「現代曲賞」の特別賞を受賞。2016年には浜松国際ピアノアカデミーコンクールで第一位を受賞するなど、幼少のころから高い評価を得ている。現在、東京音楽大学に在学し研鑽を積んでいる。

【選評】

藤田真央さんが昨年のチャイコフスキー国際コンクールで見事第2位に輝いて大きな話題となったことは記憶に新しい。それ以前の2017年に、音楽性を何より重視するクララ・ハスキル国際コンクールに優勝を果たしていることも、彼の優れた資質を証しているといえるだろう。実際彼の演奏を聴いていつも感心させられるのはその並々ならぬ音楽的センスである。藤田さんの奏でる音楽は、あたかも作品とともに呼吸をしているかのごとく常に豊かな感興が息づき、自然な流れの中に生き生きした魅力を放っている。自ずと湧き上がってくるような豊かな歌心、音色や響きにおける微妙な陰影、フレキシブルなリズム感などが一体となったその演奏は、あたかもその場で作品が生れ出ているかのような新鮮味と自発性に満ち、音楽の喜びを聴く者に伝えてくれる。そうした彼の柔軟なセンスは今後さらなる大きな可能性の広がりを期待させるもので、これからの飛躍が楽しみでならない。

寺西 基之(音楽評論家)


■服部 百音(ヴァイオリン)

©Chihoko Ishii

2009年リピンスキ・ヴィエニャフスキ国際ヴァイオリン・コンクールのジュニア部門で史上最年少第1位及び特別賞を受賞。13年ノヴォシビルスク国際ヴァイオリン・コンクール、15年ゴールドシュタイン国際ヴァイオリン・コンクールでグランプリ受賞。現在、ザハール・ブロン・アカデミーに在籍、桐朋学園大学ソリスト・ディプロマコースに在学中。

【選評】

服部百音さんを初めて聴いたのは数年前、彼女がまだ10代半ばの時だったが、ひたすら音楽の核心に迫ろうとするような強い気構えが伝わってくる演奏に驚嘆させられた。以後何度も彼女の演奏を聴いてきたが、その印象は変わることがない。それは決して、若手にありがちな闇雲に音楽へのめり込むといったものではなく、作品に真正面から向き合ってじっくり表現を考察し、ただならぬ集中力で音にしていくような演奏で、その説得力の強さは並外れたものがある。完璧な技巧を持ちながらもそれを誇示することは一切せず、ひたすら音楽的表現に目を向けている点もすばらしい。こうした服部さんの美質は、早くから音楽に対して厳しい姿勢で臨み、これまで一貫してぶれることなく自身の音楽を追求し続けてきたからこそ培われてきたといえるだろう。今後さらにそうした道を究め、表現を掘り下げながら、いっそうの高みへ向けて歩んでいってくれることを期待したいものである。

寺西 基之(音楽評論家)


概要

【受賞者】

藤田 真央(ピアノ)
服部 百音(ヴァイオリン)

【選考委員】

・選考委員長

成瀬 正治
(株式会社ホテルオークラ東京 代表取締役社長)

・選考委員

堤 剛
(チェリスト、公益財団法人 サントリー芸術財団代表理事、サントリーホール館長、日本藝術院会員)

大友 直人
(指揮者、東京交響楽団名誉客演指揮者、京都市交響楽団桂冠指揮者、琉球交響楽団音楽監督)

寺西 基之
(音楽評論家、公益財団法人 東京交響楽団 監事、公益財団法人 東京二期会 評議員、公益財団法人 アフィニス文化財団 理事、公益財団法人 日本ピアノ教育連盟 評議員、公益財団法人 日本交響楽振興財団 評議員)

【奨励金】

各100万円

【副賞】

The Okura Tokyo オークラ プレステージタワー スイートルーム ペア宿泊券、
記念トロフィー


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