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伝統を紐解く
和をもって世界をもてなす。

Okura History

世界のどこにもない、日本らしい風格を備えた迎賓ホテルをつくりたい。 1962年、大倉喜七郎男爵の気概と構想から「ホテルオークラ」は誕生しました。
そして2019年──その精神を継承し、オークラ東京として新たな一歩を踏み出しました。
私たちが大切にしてきたのは、豪華さよりも奥ゆかしい優雅さ、そして一人ひとりに寄り添うおもてなし。そこにはいつもオークラが大切にしてきた「和」の理念があります。

#1. はじまりの理念 #2. ロビーに宿る、日本のモダニズム #3.継承と進化 #4.オークラらしさ

#1. はじまりの理念
― 日本の精神を、世界の舞台へ

はじまりの理念
― 日本の精神を、世界の舞台へ

大倉 喜七郎 (1882-1963)

明治の実業家・大倉喜八郎は、貿易・教育・芸術の振興に尽力し、日本近代化の礎を築いた人物として知られています。そんな父の志を受け継いだのが、息子・大倉喜七郎です。

ケンブリッジ大学で学び大倉財閥を引き継ぐも、戦後、一度すべての事業から退いた喜七郎。日本と世界の交流が再び活発になる時代を前に、「世界に通用する日本のホテルをつくりたい」というかねてからの想いをより強く抱きます。その夢の舞台に選ばれたのが、自邸跡地である現在の港区虎ノ門。ここに、日本の伝統と文化、そして現代性を融合させた迎賓館を築く構想が始まりました。

「親切と和」の心が、
ホテルという形に

野田 岩次郎 (1897-1988)

ホテル建設にあたり大倉喜七郎が社長に迎えたのが、海外でのビジネス経験を持ち、国際感覚に優れた野田岩次郎でした。
彼は、ホスピタリティの核となる理念として「親切と和」を掲げ、オークラの企業精神の礎を築きます。
お客様一人ひとりに丁寧に向き合い、常に控えめでありながらも真心を尽くす──その姿勢はスタッフ全員に浸透し、ホテル全体に温かな空気を生み出しました。
単なる豪華さではなく、心のゆとりと和みを提供する空間づくり。それこそが、目指すべきホテルの姿でした。
彼の哲学は、今なおオークラ東京のすみずみに息づき、“日本らしいおもてなし”の本質として大切に受け継がれています。
提供:谷口建築設計研究所

日本的建築美の創造

谷口 吉郎(1904–1979)

ホテルの建設計画とともに設計委員会が発足。リーダーに迎えられたのは、東宮御所を建築するなど20世紀の日本を代表する建築家・谷口吉郎でした。
1962年、ホテルオークラは創業。その顔ともいえる本館メインロビーは、彼の美意識が結晶した空間です。
モダニズムの建築手法に則りながら、和の感覚を丁寧に活かす彼の作風は、まさにホテルの理念そのものだったのです。

#2 ロビーに宿る、日本のモダニズム

かつてのメインロビー

一万八千坪の芸術

「静かにくつろげる場所」をコンセプトに、エントランスより一段低く設けられたロビーの一角は、柔らかな自然光が美術組子と障子を透けて差し込み、そびえ立つ太い角柱が整然と並ぶ、静謐で格調高い空間でした。日本の吉祥文様を配しモダニズムと融合させた意匠は、世界に類を見ない「日本のロビー」を創出しました。
「一万八千坪の芸術」という創業当時のキャッチフレーズ──その言葉を映し出すような、象徴的な空間でした。
メキシコのマテオス大統領と天皇陛下(当時)

世界をもてなすホテルオークラ

創業後、国内外の王族や国家元首、文化人を迎え、国際会議の迎賓の舞台ともなり、日本の美意識を伝える象徴的な場所として高く評価されました。
ホテルオークラに初めて滞在した世界の賓客は、1962年10月に来日したメキシコのマテオス大統領です。この時は、当時の天皇皇后両陛下がホテルに行幸啓され、晩餐会にも多くの皇族や財界人が集いました。
「世界の賓客を満足させる」という創業者の夢は、こうして現実になったのです。

#3 継承と進化
― 記憶と未来をつなぐ空間へ

提供:相原功

2019年 新たな幕開け

谷口 吉生 (1937-2024)

2015年、老朽化に伴う本館の建て替えが発表されると、世界中から惜しむ声が寄せられました。
SNSやメディアでは「#SaveTheOkura」のムーブメントが広がり、モダニズム建築の保存を訴える署名も行われました。

その声を真摯に受け止めつつも我々は未来に向けた決断を下しました。「意匠をできる限り継承しながら、現代の機能と融合させる」という新しい挑戦です。

ロビーの再設計を託されたのは、かつてのロビーの設計者・谷口吉郎の長男であり、ニューヨーク近代美術館(MoMA)の設計などで知られる世界的建築家・谷口吉生でした。彼は閉館したばかりの本館ロビーに三日の間ただ一人で座り続け、そこにある空気感までもを自身に刻み込むようでした。
虎ノ門の中心となる オークラスクエア

変わらないように変える

ホテルから世界へ

谷口吉生は、素材・光・プロポーションの絶妙な組み合わせによって生まれる「オークラらしさ」を丹念に継承し、ロビーの空気感そのものを現代に再構築しました。建築法規の違いなど困難な問題をクリアし、ロビーの復元部分と新たに加えられた部分はシームレスな連続性を持ちました。
その思想は、建物外の空間にも拡張され、彼が新たに設計した「オークラスクエア」は、大倉集古館と2つのホテル棟を結ぶ六角形をかたどった水盤を中心に、人と建築と都市が有機的につながる広場となりました。エントランスとしてだけでなく、東京・虎ノ門という都市に開かれた「新たな迎賓の軸」として存在し続けます。

#4 オークラらしさ

この場所でしか味わえない、静けさと美しさ

オークラの 今 を感じて

受け継がれる、和の美意識

障子越しの光と影、麻の葉文様の美術組子、伝統を今に映すオークラ・ランターン。 オークラ東京の設えには、日本の美意識とモダンデザインの調和が息づいています。 静謐で美しい空間のなかに、創業以来大切にしてきた「親切と和」の精神が今も脈々と受け継がれています

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歴史にふれる、ここだけの体験を

オークラ東京には、語り継がれる伝統と、そこに生きる新たな体験があります。 宿泊、レストラン、アクティビティ──その全てに、オークラならではの品格と物語が息づいています。 ここにしかない時間を、どうぞ心ゆくまでお愉しみください。

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